教室やお稽古サロン、ハンドメイドショップを始めようとする時
色々と準備をすることがありますが
その中の一つに屋号を決める事があります。
屋号とは、個人事業主やフリーランスとして
活動する場合の『仕事上の名前のこと』です。
教室やお稽古サロン業の場合は「教室名」
ハンドメイドショップオーナーとして活動するなら「店舗名」になります。
名前を決める時、女性は素敵なネーミングを一生懸命に考えます。
でも、思い浮かんだ素敵な言葉をそのまま屋号にするのはNGです。
なぜなら屋号は一度つけたら、そうそう変えられません。
もちろん、自分で決める事ができる屋号ですから
自分の意思で自由に変更できますが、
チラシや名刺、パンフレット、HPなどの変更も必要となってしまうと色々とコストが掛かります。
また、名は体を表すといいますが屋号も同じです。
子供に名前を付けるのと同じくらいじっくり考えましょう。
では、具体的に、屋号を決める時
どのようにして考えたらいいか、
そして、注意すべきポイントはどういう点なのかについて書いてみたいと思います。
屋号の決め方の手順について
最初は、ノートにたくさんアイデアを書き出してみましょう
●好きな言葉
●気になるフレーズ
●好きなフレーズ
●好きな言葉の響き
英語だけでなくフランス語やハワイの言葉から考えてみるのもいいし
日本語で浮かんだ言葉を英語やフランス語など
他国の言語で置き換えてみるものいいですね
また、書き出したものを組み合わせて造語を作ってみるのも一案です。
書き出しは多いほどいいので 30個以上を目標にして書き出してみましょう
また、その言葉は
●ご自身の業種を連想させてくれるか?
●ポジティブな雰囲気があるか
●読みやすさはどうか
などの面からもチエックしましょう
そしてその言葉で、あなたらしさやあなたの世界観などが伝えられるかも大切です。
これは、どういうことかというと
屋号に
●どういう意味が込められているのか
●どういう想いで決めたのか
などを言語化できるようにということです。
生徒さんやお客様、初対面の方に
屋号に込めた想いを伝えることで、共感していただけるかもしれないからです。
屋号の候補が出せたら、それと並行して
後々のトラブルにならない為いに、いくつかチエックすべき事があります。
最終的に決めるまでにするべきチェックについては下記です。
最低限次の4つはチエックしてから決めましょう。
チェック1 商標登録を調べる
最初に確認するべきは、商標登録です。
名前は自由に決められますが、商標登録されている名称を使用した場合は後々トラブルになるかもしれません。
「すでに商標登録されている名称」を使った場合、
商標権侵害により「店名変更依頼書」が送られてくる可能性があるからです。
商標登録されているかを確認する場合は
「特許情報プラットフォーム:J-PlatPat」で検索しましょう。
チェック2 ウェブで検索して確認する
商標登録されていないなら即OKというわけでもありません。
SNS集客が主流となっている今、ウェブ検索して確認することが必須です。
地域性を考えるなら、地域と屋号を入れて検索。
地域を入れず、屋号だけを入れて検索もしてみましょう。
この検索の仕方でヒットしないのであれば
まずはクリアです。
もし、同業、類似業種で自分の候補としていた屋号がヒットするなら
その名称を使うのはやめましょう。
また、同業、類似業種でないのがヒットしたら、どうするか?ですが・・・
異業種だから使える!思うかもしれませんが
この場合も避けた方が賢明です。
検索した場合、どうしても後発の人の方が検索順位が低くなりますので
自分の教室やショップが最悪出てこないというケースも考えられます。
でてくるのは他の人の教室やお店ばかり・・・
そんなことになったら残念ですよね
ですからウェブ上で
すでに存在している屋号の場合は避けた方が賢明なのです。
検索上位にあがってくるためには、オンリーワンな名前がお勧めです。
いま、ユーチューブで活躍しているオリエンタルラジオの中田さんは
コンビ名を考えたとき『ネットで検索したときに1件もヒットしないもの』にこだわったそうですよ
チェック3 屋号で独自ドメインが取れるか
スタート時は必要ないですが
いずれは HPの必要性を感じるときが来るはずです。
その時に屋号をいれたドメインを取れないのは残念なもの。
独自ドメインが取れるかを《ドメインの販売サイト》で調べてください。
もし、既に使われている場合、どんな業種で使われているかも確認しましょう。
検索されたときに、嫌なイメージを持たれる店舗が表示されると、
あなたの教室やショップまでイメージが悪くなります。
表示されたものが、ライバル店舗でもない、嫌なイメージを持たれる店舗でもない場合は、
何かくっつけて取得するという方法があります。
チェック4 覚えやすいく、間違いにくいものであるか
素敵な名前にしたいという気持ちは、良くわかります。
「〇〇を英語にしたらなんだろう」「フランス語は?」色々と調べると思います。
しかし大切なのは 覚えてもらいやすいか、言いにくくないか、です。
1回で 間違いなく聞き取ってもらえる事も大切です。
わたしが運営している教室名は 《アトリエ・フェリーチェ》というのですが
今でこそ 《フェリーチェ》という言葉が定着していますが
名前を付けた 16年前は 交流会などで自己紹介をすると、聞き直されたことが度々ありました。
この事からわかるように
聞き取りにくい発音が含まれていないほうが望ましいわけです。
あと表記をするときですが
英語やフランス語の場合は、カタカナにしておく方が誰でも読めるのでお勧めです。
まとめ
屋号を決める作業は 注意しなければいけない事が色々ありますが 夢が膨らむ楽しい時間です。
色々考えるとなかなか決定できないかもしれませんが
大好きな言葉で、周りの人からも あなたらしいねと言われるような屋号を焦らずじっくり考えて付けてくださいね
屋号はあなたの分身でもあります。
大好きだと思えるオンリーワンの《屋号》で 教室やショップをスタートさせてくださいね!